
ARIAとは
最大10種類の試薬を,微小流量で長時間安定して送液できる装置です。灌流培養チャンバ,マイクロ流体デバイス,イメージングシステム等への送液に適しています。
専用ソフトウェアで複雑な送液プロトコルを自由に設定することができ,プロトコルの実行やキャリブレーション,洗浄まで装置が自動制御で行います。培養や観察のために送液を中断する時間をプロトコル内で設定できるほか,プロトコル実行中にマニュアル操作で送液の中断と再開をすることも可能です。
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自動送液装置ARIA |
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ARIAセットアップ例 |
特徴
・試薬ごとに流量や送液タイミング,ボリュームの設定ができ,長時間の灌流や複雑なプロトコルを用いる実験に最適
・本体ボタンによるマニュアル操作,ソフトウェアによる自動制御の両方に対応
・TTL信号の送受信に対応しており,顕微鏡等の外部装置と同期できる
・流量 (M: 3.2 µL/min〜80 mL/min, L: 40 µL/min〜1 mL/min)とアウトプットの数に応じて全4バージョンから選択可能
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ダークモード時 |
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ARIAバージョン例 |
主なアプリケーション
・長時間の灌流細胞灌流
・免疫標識
・DNAハイブリダイゼーション
・蛍光 in situ ハイブリダイゼーション (FISH法)
・マイクロドージング
・In vitro薬剤スクリーニング
性能
・流量精度: +/-5% m.v. (流量レンジはバージョンによって異なる)
・長時間での流量精度: +/-4% (70 μL/minで水を2日間送液した場合)
・流量再現性: +/-0.5%
・送液中断コマンドへの高速レスポンス
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40時間連続送液時の流量変化 |
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送液状態から圧力0コマンドへの反応 |
ARIAソフトウェア
ARIAの専用ソフトウェアは,実験内容に沿った送液プロトコルを自由に設定できるだけでなく,キャリブレーションから洗浄まで自動制御で行います。培養や観察のために送液を中断する時間をプロトコル内で設定できるほか,プロトコル実行中にマニュアル操作で送液の中断と再開をすることも可能です。
・作成したプロトコルの保存,ロード,及び実験データの保存が可能
・送液プロトコルのパラメータは,時間ベース,ボリュームベースのどちらでも設定可能
・プロトコルの内容に応じて,各リザーバに必要な試薬量を自動で表示
・オフラインでのシミュレーションモード搭載
専用ソフトウェアによるプロトコル設定例
ARIA仕様
Specification Data
流量コントロール | 3.2 〜 80 μL/min, 40 〜 1000 μL /min (どちらか一方を選択) |
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圧力コントロール | 〜2 bar |
外付けバルブ | 10方バルブ,2方バルブ (どちらか一方を選択) |
リザーバ | 15 mL × 8 (※2 mLに変更可能),100 mL × 2 |
チュービング | FEPチューブ (OD: 1/16",ID: 250 μm) |
接液面材質 | ポリプロピレン,FEP,ガラス,PEEK |
供給圧力 | 非腐食性圧縮空気 (ラボ配管,ガスシリンダー,コンプレッサー,FLPG等) |
対応OS | Windows 7 以降 |
Technical Data
サイズ (W × H × D) | 382 mm × 265 mm × 240 mm |
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重量 | 9 kg |
電源電圧 | 24 V DC |
最大エネルギー消費量 | 160 W |
最大必要電流 | 6.67 A |
動作温度 | 10-40 ℃ |
使用可能流体 | 水溶液のみ |
洗浄液 | 純水及びテルガザイム,エタノール,イソプロパノール |
Fluigent製品 リンクと資料
製品カタログ / Catalogue
Fluigent製品 アプリケーションノート,ウェビナーリンク,発表事例 (publication list)