マイクロ流体チップ: LNP (lipid nano particles)生成
マイクロ流体チップを用いたLNP生成
LNP (脂質ナノ粒子 / lipid nano particle) とは
LNPは,主に脂質で構成されるナノサイズの粒子です。抗がん剤,ワクチン,mRNA,siRNA等をカプセル化して生物学的標的に届ける薬物トランスポーターとして,生物医学分野で広く使用されています。LNPの利点は,生体適合性があり製造が容易で,多様な標的に適していることです。また,RNAのDDS研究に用いることができます。
マイクロ流体デバイスを用いたLNPの生成
これまでLNPは,大量の水相と有機相を急速に混合するバルク混合法で生成されてきました。しかしこの手法には,粒径分布が広く再現性が低いというデメリットがあります。マイクロ流体技術は,この従来のLNP生成の問題を解消する有望な代替手法です。microfluidic ChipShopでは新たに,LNP生成用途で開発されたマイクロ流体チップである,ヘリンボンミキサー[1460]の提供を開始しました。
■ 関連ページ: DDSマイクロ・ナノ粒子生成 (リポソーム / PLGA)
粒子生成デバイス: ヘリンボンミキサー / SHM: Staggered herringbone mixer
脂質ナノ粒子の生成における最も重要なステップは,水相と有機相の急速な混合です。ヘリンボンミキサーの流路内の隆起構造により,2つの試薬が効率的に混合されます。隆起構造を流路内に均一に配置することで,再現性の高いLNPの生成が可能です。また,流量を変えることで粒子サイズを広範囲で調整できます。
このように,マイクロ流体を導入することで,これまでの手法では難しかった工程の自動化と高スループット化が可能になります。
ヘリンボンミキサー[1460] |
ヘリンボンミキサー[1460]の混合流路 |
送液装置とアクセサリ
送液装置をチップに接続することで,各相の流れを均一に制御できます。 安定した脈動の無い流れを作り出すには,高精度の送液装置を使用することが重要です。精密な送液制御が可能なFluigent製送液システムFlow EZをお勧めいたします。
Fluigentの送液システム Flow EZ |
チップとチュービングの接続例 |
ヘリンボンミキサーのキット
・キット名: ヘリンボンミキサー送液キット
・プロダクトコード: FLG-SHM_02
2種類の液体を制御するFluigentの送液システムと,ヘリンボンミキサーやアクセサリ類のキットです。すぐにLNPの生成実験を開始することができます。
主な構成アイテム
・Flow EZ (圧力制御式送液システム)
・Link (PC接続用ハブ)
・Flow Unit (流量計)
・ヘリンボンミキサー (マイクロ流体チップ)
・その他アクセサリ類等
[注意] 試薬は含まれません。

